2018年11月20日火曜日

西穂独標 その1

10月の終わりに北アルプスへ今年最後の遠征に出掛けました。
今回の行先は、4年前に登った西穂高岳(西穂山荘 宿泊)です。
朝出発だったので、新穂高ロープウェイ駅には昼前に到着です。
この日は西穂独標まで行く予定です。
しらかば平駅付近はきれいな紅葉が広がっています。

ロープウェイに乗るために並んでいます。
乗客のほとんどは観光客です。
大きなカメラ、三脚を持った写真家?さんも数人いました。
窓の外には真っ赤に染まったダケカンバ?が見えます。

ロープウェイのチケットです。
この日はチケットの写真のような素晴らしい天気です。

10分ほどで山頂(西穂高口)駅に到着します。
標高は2,156mで、気温は8℃くらいです。
ジッとしていると少し肌寒いです。

山頂駅展望台からの眺めです。
この日は最高の眺望でした。
一緒に登ってきた観光客からは、歓声が上がっています。
正面に見える山は、笠ヶ岳(標高2,898m)です。

今回目指す西穂高岳(標高2,909m)です。(左側の一番高い山です)
右側の稜線に、この日宿泊予定の西穂山荘が見えています。

奥穂高岳、槍ヶ岳、樅沢岳、双六岳など北アルプスの代表的な山が見えます。


東側には、山頂付近から噴煙を上げる焼岳(標高2,455m)です。
その向こうには、乗鞍岳が見えています。

この日の夕方までに独標までは行きたいので、早々に山頂駅をスタートします。
シラビソの穏やかな林を歩いて行きます。

もう昼過ぎですが、登山道の日陰には、霜柱が残っています。

約1時間で西穂山荘に到着します。
宿泊手続きをして、一旦部屋に入りました。
不要な荷物を山小屋に置いて、荷物を軽くして出発です。

山荘前の岩場を登ると西穂へ続く山道が見えてきます。
この日の天気は下り坂です。
風が強くなり、気温が下がってきました。
Uターンの時間を決めて、行けるところまで行くつもりです。


先ず最初のピークの丸山(標高2,452m)に到着です。
雲がだんだんと増えてきました。
奥に見えるのは、百名山の笠ヶ岳です。

何とか独標(標高2,701m)まで登ってきました。
独標は西穂11峰となります。
進むと1つずつのピークに10峰、9峰と書いてあります。
西穂高岳山頂は1峰になります。
風が更に強くなり、気温も下がってきました。
時間的にはもう少し余裕があるので、無理せずに先に進みます。

独標から登ってきた登山道を振り返っています。
ここまで数人の(下山の)登山者に会っただけです。

独標を過ぎて、急な下りを振り返っています。
足場もマーキングのしっかりしているので、慎重に進めば問題はないです。

10峰を通り過ぎて、9峰と8峰(ピラミッドピーク)が見えています。
8峰まで行きたかったのですが、この時点で3パーティ7人ほどが下山してきます。
その上には登山者が見えないので、更に登るとこの日最後の下山者となりそうです。
後ろに登山者がいるのは安心なので、ムリせず、9峰で引き返しました。

雲に隠れた奥穂高岳と吊尾根、前穂高岳です。
寒々とした雲に覆われてきました。

10峰から見た独標の山頂付近と奥に見える焼岳、乗鞍岳です。
南側はまだ晴れていますが、西の空は黒い雲があります。


その1はここまでです。


2018年9月17日月曜日

日本二百名山 天狗岳 その3

オーレン小屋に戻ってから、「その3」スタートです。
この山小屋にはお風呂があります。
帰った時点でお風呂が沸いていたので、入らせて頂きました。
(さすがにお風呂の写真は無いです)

オーレン小屋の中を少し!
フロント前にあるホールです。
撒きストーブ(夜、火が入りました)と炬燵が出ています。
食事前後の歓談はこの場所になります。
食事前(17:30)外気温は14℃くらいでした。
室内は寝る前(21時頃)まで暖かかったです。

宿泊した2回の廊下です。
左右に3~4部屋の個室があります。
個室は大小があるようで、3人~5人ほどの部屋と思います。
私は東?向きの部屋で、硫黄岳が良く見えます。


さて、夕食です。
メインは桜肉(馬肉)のすき焼きです。
その他に季節の野菜てんぷらやデザートなどです。

馬肉は直ぐに硬くなるので、”しゃぶしゃぶで食べてください”と説明が・・・。
癖がなく、美味しく頂きました。
〆はご飯を投入して、おじや風にして、最後まで食べ尽くしました。

その後、ホールで他の登山者の方々を山談義で盛り上げりました。
この日の宿泊者は10人ほどでした。
少人数で楽しい時間が共有できました。

最終日の朝です。
5:30から朝食です。
テレビの天気予報では、昼前に雨が降るようになっています。
朝から山頂付近は厚い雲に覆われています。
3~4時間の山行をすると、下山時に雨に降られそうです。

別の登山者が雨を避けて、早々と下山していきました。
冷たい雨に降られたくないので、ゆっくりと荷物の整理をしてから下山します。
今回のオーレン小屋はトイレ、洗面所、廊下などは24時間電気が点いています。
各部屋は21時には消灯されますが・・・。
山小屋から15分ほど下山した沢に水力発電の施設があります。
豊富な水のおかげで部屋以外はヘッドライトなど不要です。


雨に降られずに下山しました。
車に乗ってすぐに小雨が降り出しましたが・・・。
最寄りの諏訪ICの近くに、一昨日訪れた諏訪大社の上社があります。

先ずは、上社本宮に向かいます。
表参道から正門に当たる鳥居をくぐります。

手水舎の横には、明神湯という温泉が出ている御手洗があります。
獅子の口から結構熱めのお湯が出ていました。

境内です。
左側が拝殿への参拝所になります。
右側は勅願殿といわれる一般の御祈祷所になっているようです。
巫女さんが庭を清めていました。

布橋と呼ばれる長い回廊です。
長さは67mあるそうです。
本来は奥(表参道側)から歩くのですが、今回逆に歩きました。

その他にもいろいろな建物や硯石と呼ばれる神聖な石などあります。

最後に、上社前宮です。
この鳥居をくぐり、石段を登り詰めると、一般道に出ます。

その道を100mほど登ると上社前宮の拝殿があります。
右に見える柱は、前宮一之御柱です。
拝殿を囲むように4本の御柱が立てられています。

拝殿横を流れる「水眼川」です。
諏訪において、一、二の水質の清流が流れています。

無事に4社の参拝を済ませてから、帰路に就きました。

今回の山行は中部山岳地方が悪天候の中、比較的良好な山登りが出来ました。
その分、普段よりも観光要素の強い旅になってしまいましたが・・・。
今年もう一回山に行けるかどうか心配ですね・・・。



2018年9月13日木曜日

日本二百名山 天狗岳 その2

諏訪湖畔の朝です。
雨はすっかり上がりました。
ホテル街の一画だったので、夜中は少し騒がしかったけど。
近くのコンビニでパンを購入して、諏訪湖を眺めながら朝食にしました。

諏訪湖の東の空には青空も見えています。
暑くも寒くもない快適な朝です。

この日の宿泊は、久しぶりの山小屋です。前日に予約済みです。
登山口の駐車場まで予想以上に苦戦しました。
道が細く、急坂が多くて。
第2駐車場(標高1900m)に車を停めて、ささっと準備をして歩き始めます。

最初は結構急登もありますが、苔生した森が広がり、
癒されながら登ることができます。

雨のあとなので、苔が瑞々しいです。

今年はキノコ(食べられるかどうかは自己判断で)が
大量に発生しているようです。
可愛らしいモノから毒々でモノまでたくさんありました。

途中に山小屋がありました。
夏沢鉱泉(標高2060m)です。
まだ朝早かったので、人の気配のない静かな小屋でした。
ここで美味しい湧水(無料 と表示あり)を頂きました。

こんなカレンダーになりそうな沢に掛かる橋を何回も渡ります。
岡谷(前日)では沢は増水していましたが、この沢は少し多いくらいです。

坂道を登りながら、立ち止まり、息を止めての撮影ですが、
なかなかピントが合いません。
もう少し余裕を持っていると良いのですが・・・。

駐車場から1時間半ほどで本日の宿泊小屋(オーレン小屋)に到着します。
左側の小屋が本館です。
正面上の少し雲の掛かっている山が硫黄岳です。
シラビソ、ダケカンバの林に囲まれた静かな山小屋です。

受付を済ませて、部屋に案内してもらって、少し休憩した後に
荷物を整えて、山登り再開です。
先ずは、夏沢峠を目指します。
オーレン小屋から20分ほどで到着します。
夏沢峠に建つ山びこ荘です。
その上に硫黄岳が見えるはずですが、この時間はガスが掛かっています。

この日、硫黄岳に行くか?天狗岳に行くか? 悩んだのですが、
天狗岳の方が天気が良さそうだったこと、硫黄岳は一度登っていることを
考えて、天狗岳方面に向かう事にしました。

この写真もカレンダーに使えそうな登山道です。
直登ですが、傾斜は緩やかなので、楽しく登れます。

箕冠山を経て、根石岳山荘を通り過ぎて、根石岳の山頂付近から振り返っています。
小屋の左側に広がるザレ地は、コマクサの群生地になります。
残念ながら、花は終わっていましたが・・・。

硫黄岳の爆裂火口が姿を現しました。
凄い迫力です。
山頂から見下ろすのも良いですが、根石岳/天狗岳方面から見ると
火口の大きさや爆発の凄さがわかります。

そして硫黄岳の反対側を見ると、天狗岳が目の前に現れます。
右側のピークが東天狗岳で、左側が西天狗岳となります。

写真ではわかりませんが、この日は強風が吹き荒れていて、
稜線では吹き飛ばされそうになりました。
幸い雨には降られませんでしたが、
久しぶりにfinetrackエバーブレスフォトンを着ました。
いつも”お守り”に持ち歩いてはいるのですが・・・。
こちらは根石岳の山頂です。

根石岳から東天狗岳への稜線です。
「稜線好き」の私には、この稜線はとても気に入った場所です。
この日は強風で用心して歩きましたが・・・。

根石岳から約20分ほどで、東天狗岳(標高2640m)に到着です。
強風に変化なく、ガスが出てきました。

風を避けられる岩陰があったので、お湯を沸かして昼食です。
朝食が早かったので、いつもよりもたくさん食べてしまいました。
それにしても山頂で食べるご飯は美味しいですね!

西天狗岳(標高2640m)です。
ガスの晴れ間に撮影しました。
1時間あれば往復できそうですが、雲行きが怪しくなってきたので、
西天狗岳は次回のお楽しみにして、引き返しました。
チョット、残念!!

時々、晴れ間があり、硫黄岳、その向こうにうっすらと赤岳、阿弥陀岳が見えます。

根石岳山荘の前でコマクサを探すと、花の終わった株は沢山ありました。
コマクサの群生地はいろいろとありますが、
次回、ここのコマクサが咲いている時に、西天狗岳に登ることにします。

ここが箕冠山(標高2590m)山頂ということです。
「みかぶりやま」と読みます。
ここからは林間道を下って、オーレン小屋まで戻ります。

周辺案内図を見て、この日歩いた登山道を確認しました。

ここから40分ほど静かな林を歩きました。
その2はここまでとします。