2014年10月31日金曜日

西穂 独り占め その2

2日目の朝です。
6人の泊り客のうち、朝食を食べたのは私ともう一人(愛知からの男性)だけでした。
他の人達は朝食をお弁当に代えて、朝4時過ぎに出発した模様です。
私は5:30からしっかり朝食を頂きました。

朝食後に急いで準備して、かろうじて日の出前に出発します。
外は既に歩くには十分の明るさです。
それにしても誰もいない山道は少し寂しいです。

これから登る西穂の山々です。
まだ良くわかりませんね。

午前6時7分頃に八ヶ岳の辺りから朝日が登ります。
今年、山で見る3回目の朝日です。

朝日の当っている丸山です。
ここまでは汗も掻かずに登ってこられます。
まだ、誰とも会いません。一人旅です。

丸山から独標へ向う道です。
この山を登りきるといっきに視界が開けます。
それにしても、このガレの道は朝からはきついです。

右が独標(11峰)です。
山頂付近に微かに人影が見えます。
独標の山頂でご来光と昨夜話していたんで、早朝に出発した人たちと思います。
左のピークはピラミッドピーク(8峰)です。
勿論これから登っていく場所です。

振り返っています。朝日が段々と山々の当りだしています。
手前の丸山、中ほどに焼岳、その奥に乗鞍岳と続きます。
左の谷底が上高地になります。

独標の下まで来ました。
この登りは少し楽しそうな岩場です。
今回はこんな岩場を楽しみに来ました。
独標の山頂に数人の人影が見えます。私に手を振っているような?

山荘から50分で独標(標高2701m)到着しました。
昨夜、一緒に星を見てお話しをした方々です。
男性二人は登場済みです。
女性も東京からの登山者で、一人でここまで登ってきたようです。
3人ともに良い笑顔ですね!
もう一人みえたのですが、私の後ろで写真を撮っていました。

まだ、6時50分くらいだったので、一緒に西穂まで行くように誘ったのですが、
残念ながらこの3人はここまでと言う事でした。
仕方ないので、一人で先に進みます。

独標は11峰になります。
ここから西穂(主峰:1峰)までに9つの峰を越えていきます。

次の頂で振り返ると、独標の上で4人が手を振ってくれました。
それに励まされて、頑張って登っていきます。

所々にこんな場所があります。
高度感が十分ですが、足場がしっかりしているので問題ありません。
独標より上は上級者のみと書かれている訳はわかりました。

9峰です。
これまでもそうですが、白いペンキでルートがしっかりマーキングしてあります。
ダメな箇所には、大きく「×」が書いてあります。

独標からのヤセ尾根です。
奥の山々のも日光が届き始めました。
昨日から雲ひとつなく、風も気持ち良い程度です。
こんな日に山に来られるなんて、幸せですね!

と言って浮かれてばかりもいられません。
それなりに上り下りは緊張の連続です。
ここは急な下りです。
左側はかなり下まで落ち込んでいます。
やはり、下りは慎重になります。

先行している登山者が見えます。
大きな荷物を担いでいます。
この後、直ぐに追い抜きました。また山頂で再会します。
見えているピークはピラミッドピークです。
ここの登り甲斐があります。

ピラミッドピークの頂(8峰)です。
中央に聳えるのが目指す「西穂高岳」です。
右に見えるのが、北アルプスの主峰「奥穂高岳」です。

乗鞍岳の向こうに、白い噴煙を上げる「御嶽山」が見えます。
9月27日の噴火は、悲しい出来事でした。
昨年登っているので、他人事に思えませんでした。
まだ山頂付近に残っている人達がいます。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。合掌。

さて、まだまだ安心できない登り、下り、ヤセ尾根が続きます。
左が7峰です。頂を通過します。
西穂はまだまだ遠いです。

7峰の直下まで来ました。
小さく「7」と書かれた岩まで登ります。
楽しい岩登りが続きます。

振り向くとピラミッドピークから続く尾根道が見えます。

右側の丸い頂は、5峰になります。
ここは左に巻き道を通って通過します。

6峰通過です。7時9分です。
独標出発が6時45分頃とだったので、ここまで25分間で登ってきました。

通過してきた峰々です。
後ろの焼岳や乗鞍岳にすっかり朝日が当っています。

4峰(チャンピオンピーク)に到着です。

3峰です。
ここも巻き道(平湯側)を通過します。

2峰です。
ここも巻き道です。
この辺りは高度感もなく、岩だらけですが、普通に通過できます。

いよいよ西穂主峰の直下にたどり着きました。
この頂は斜面が急で距離もあります。
最後に最大の難所?になります。

この壁を登ると、西穂山頂です。
傾斜が一段と急になります。
矢印は沢山ありますが、手懸り、足懸りが少ないです。
登りは何とか登れましたが、下りは大変かも?です。


西穂高岳(主峰)の山頂です。
なぜか?この日の一番乗りでした。
山頂を独り占めです。

西穂山頂(標高2909m)です。
一応、自分の影を一緒に写しました。

奥は「笠ヶ岳」です。
7月に「焼岳」に登った際は、まだ雪が沢山残っていた山々です。

それから、お約束の三角点タッチです。
8月の誕生日に時計を新調しました。
2回目の登場ですが、前回書かなかったので。

この後、次の人が登って来るまで、30分近く一人でした。
写真を撮って、ボーっとして、また写真撮って、ボーっとしてました。

長くなったんで、山頂からの絶景と下りの様子は次(その3)にします。




2014年10月29日水曜日

西穂高岳 遠征 その1

今年最後の遠征に行ってきました。
この日は雲1つない晴天でした。
青空が眩しいです。

今回は、西穂高岳に登りました。
朝、自宅を出発して、15時前に新穂高温泉郷に到着しました。
しらかば平駅から新穂高ロープウェイに乗ります。

ロープウェイ往復、駐車場(2日間)、荷物代を合わせて4000円でした。
15時15分発に乗りました。

ロープウェイからの景色です。
この辺りは紅葉が本当に身頃を迎えていました。
白っぽく見える山並みに「槍ヶ岳」が見えます。

10分ほどで西穂高口駅(標高2156m)に到着します。
たくさんの観光客が乗っていましたが、
大きなザックを担いでいるのは私1人だけでした。

休憩することなく直ぐに歩き始めます。
本日の宿(西穂山荘)までは、ここから1時間以上掛かります。
ここでも散策している観光客がたくさんいました。

途中に木々の間から、今回登る予定の「西穂高岳:西穂」が見えます。
一番高い場所です。
その手前(右側)に、12の頂があります。

ここから登山道です。
しばらくは緩やかな道が続きます。
15時30分を過ぎて、少し心細くなってきました。
このあと、山荘まで誰にも会わなかったからです。

陽が段々と西に傾いてきます。
山荘の直下はこんな石だらけの結構きつい登りです。
汗を掻きたくなかったので、ゆっくり登りましたが、やっぱり汗だくでした。

西日に照らされた西穂山荘です。
コースタイムは1時間30分でしたが、約50分でここまで来ました。

山荘の前に分岐があり、ここから西穂まで2.4kmです。
上高地側からも登れるようですが、遠回りになるので止めました。

西穂山荘前のテラスです。
この時間は誰も居ません。
丁度この建物の裏側に夕日が沈みます。

標高2367mにある西穂山荘です。
250人ほどが宿泊できる年中無休の山小屋です。

受付を済ませて、部屋に案内してもらいました。
今回は10人部屋です。一番奥を割り当てられました。
着替えて荷物を整理して、外に出るとちょうど日没時刻です。
17時10分くらいでしょうか。
夕日が先月登った「白山」に沈んでいきます。

休憩室兼食堂です。
先に到着していた2人がウイスキーで語らっています。
東京から来られたお二人です。
私と歳が近く、仲良く話をさせて頂きました。
私は来る途中で買った日本酒を飲みながら夕暮れの時間を楽しんでいました。

17時30分から夕食です。
写真はありませんが、この時食堂に集ったのは、男性ばかり5人です。
つまり、この人数がこの日の宿泊客です。
あとで食事なしの女性1人がいることがわかりますが。

今日は朝から夜まで雲1つありませんでした。
翌日も同じような天気でしたが。
この日の宿泊客で”満天の星”を眺めました。
この宿に数人しか居ないとわかると、急に身近に感じて話ができます。
2時間ほど星を見ながら話しをしていました。

結局、男性5人が10人部屋で休みます。
既に3人は夢の中です。
21時の消灯前に全員が眠ったと思います。
静かな良い宿でした。
6人しかいないので、当たり前と言えば当たり前ですが・・・。

こうして1日目は終わりです。

翌日朝からの様子は、”その2”で・・・。


2014年10月27日月曜日

霊山 白山 その2 御前峰へ

白山室堂ビジターセンターに到着です。
11時30分を過ぎていたので、ここで昼食にしました。

ビジターセンターの裏のベンチでお湯を沸かして、山菜おこわを食べます。
バナナやマロンブッセなどいろいろなものを持って登ってきました。

ここから山頂(御前峰)までは、1時間ほどです。

途中から振り返ると、ビジターセンターの後ろに「荒島岳」が見えます。
福井県唯一の百名山です。

「青石」の表示があります。
”天上界と地上の境界”と案内があります。


この石が「青石」です。
ここからハイマツと岩石の山になっていきます。

「青石」から山頂付近を仰ぎ見ています。
これから上方は天上界です。

「高天ヶ原」です。
神仏の遊び場所と呼ばれていた?ようですが・・・。

白山神社の奥宮に到着です。
山頂は左の奥です。

お約束の三角点です。
標高は、2,702mです。

山頂には「霊峰白山 御前峰」の石柱があります。
写真待ちで大勢が順番待ちしています。

左が大汝峰(標高2684m)、右側が剣ヶ峰(標高2677m)です。
この廻りに池が点在していて、お池巡りができます。
この日は朝寝坊したために断念しました。

13時30分頃から下山しました。
山頂付近を眺望できる場所です。
かなり下りてきました。

竜胆(リンドウ)でしょうか?
青紫の花が別格に素敵です。

車を停めた大白川にある白水湖です。
車には16時過ぎに戻りました。
久しぶりにしっかりと8時間ほど歩きました。

帰りに道の駅飛騨白山にある平瀬温泉に入ってから帰宅しました。


もう一回くらい遠征できるでしょうか?