2016年7月29日金曜日

燕岳 ご来光に感動! その3

「その2」の続きです。

午後はのんびりと過ごします。
14時になったので、コーヒーブレイクです。(といってもインスタントですが)

テント場は流石に超満杯になりました。
帽子とタオルを乾してあるのが、私のテントです。

裏側のテント場です。
一番下まで張り終わりました。
この時間(14時20分)になっても、テントを張る場所を探している人がいます。
さて、どうするのでしょうか?もう張れそうもないですが・・・。

テント場の近くに動く影が・・・。
イワヒバリでしょうか?
この辺りをずーーっと歩いていました。

さて、ボーっとしていたのでお腹が空いていませんが、
17時近くなったので夕飯にします。
今回は、ウインナーとコロッケ、トンカツです。
親子丼のフリーズドライの袋が弾けそうにパンパンですね!

担ぎ上げたエビスビールを飲みながら、トンカツを食べています。
この日はお腹が空かなかったので、ご飯はなしです。

当然、夜になってもすることがないので、早々と眠りにつきます。
20時前には眠る気満々で寝袋に入りましたが、
この時間もまだ宴会しているグループがうるさくて・・・・。
それでもいつも間にか眠ったようです。
その意味では、寒さ対策は満足な結果でした。

さて、翌朝です。
時計を見た時間では、先ず2時30分頃に人々の声で起こされました。
流石にまだ早いので、もう一回眠りました。
次は、3時30分です。
今回は起き上がったと思われる人数が倍増しています。
つまり、やかましい訳です。
何とか我慢して、それでも4時に起きました。

まだ寝ぼけているので、カメラのピントがブボケボケです。
ちなみに外気温8℃、テントの中は12℃です(測定は時計の温度計です)
テントと燕山荘、遠くに槍ケ岳です。

この朝の日の出時刻は、4時50分です。(ちゃんと調べてありました)
しかし、4時からずーっと待つ羽目に!
東の空が明るくなってきました。
松本方面は一面の雲海の下です。

こんなに登山者が泊まっていたのかと思わず言葉に出るくらい人がいます。
1段高い丘の上に200人を超える人達が東の空を見ています。
私もその一人ですが・・・。

だんだん明るくなる空と益々増える人たち。
2700mの山の上とは思えませんね!

やっと?ご来光です。
この瞬間は何度経験しても、厳かな気持ちになります。

ご来光を拝んだら、直ぐに西側に移動します。
槍ケ岳から大喰岳、中岳のモルゲンロートです。
【モルゲンロート:登山用語で朝日により赤く染まった山々のこと】
昨年は槍ケ岳の直下で朝日を見ています。

昨年、槍ケ岳から写した写真です。
ちょうど中央に燕山荘が写っています。
そこから大天井岳に延びる稜線も良くわかります。

こちら側もカメラを手にした登山者があふれています。
良く見ると前日到着していた中学生?が大天井岳方面に出発していきます。
何処まで行くのでしょうね!やはり、槍ケ岳でしょうか?

少し北側に下っていると、山々がよく見えます。
左側の山が大天井岳(オテンショウダケと読む)です。
右手前の稜線伝いに歩き、一旦大きく下ってから登り返します。
この道を「表銀座」と言うそうです。何時かは歩きたい道です。
大天井岳は分岐になっていて、右に行くと赤岩岳、西岳を経て槍ケ岳に続きます。

左に進むと、常念岳、蝶ヶ岳へと続きます。
この稜線歩きも魅力があります。
こんな風景を見ると、もう一回訪れたくなりますね!

燕岳も全容を見る事が出来ました。
ご来光の時間には山頂に10人~20人のヘッドライトが見えていました。

今回のテーマをほぼ終えたので、朝から撤収に掛ります。
既に出発しているテントも多くあります。
フライシートを外して、朝露を乾かしている所です。

今度はすっかり明るくなってから、燕山荘、槍ケ岳、テント場を収めました。
この日の天候は午後から下り坂で、夜には雨マークもついています。
天候に不安を持って出掛けてきましたが、今回もまずまずのお天気になりました。
(日頃の行いは大切です。はい!)

燕山荘にテントの許可証(札)を返したところです。
多くの登山者が下山の準備をしています。
7時10分に下山開始です。

途中の見晴らしの良い場所です。
槍ケ岳はこの場所が見納めです。

振り返ると、燕山荘もここで見納めです。
それにしても真っ青の空です。

帰りも急いでいる訳ではありませんが、重いザックを背負って何処まで歩けるか?が
今回のテーマなので、無理のない範囲で歩き続けます。
合戦小屋を7時34分に通過です。

登りに写真を撮れなかったので・・・。
合戦小屋から登山口までは、下り2.5時間とあります。

第3ベンチです。
登りの登山者がたくさん休憩しています。
8時10分です。
燕山荘からちょうど1時間です。

第二ベンチです。
やはり休憩している登山者がたくさんいます。
ちょっとお疲れのような・・・。

7時40分に第1ベンチを通過です。
休憩はしていませんが、登りの登山者に道を譲っているので、
その時に結構休憩しています。

登山口の中房温泉に到着です。
9時15分です。
これから登る準備している登山者がたくさんいます。
山の上の方には既にガスが出始めています。
早く登らないと景色が見えないですよ!というような余計な事は言いませんが。

ここから更に10分ほど歩いて自動車まで向います。
その後、車で5分ほどにある有明荘で温泉に入ってから岐路に着きました。

今回の山行きは結構満足しています。
疲れはしましたが、十分に歩けたのが嬉しいですね!

後日談ですが、週明けから足の筋肉痛がすごいです。
シーズン初めの山行きの後のようです。
前週も標高差1300mほどを歩いているので、筋肉痛なんて・・・と思っていたのですが。
やはり、体重+20kg(推定のザックの重さ)は足に応えたようです。

さて、8月に入ると今年のメインイベントが待っています。
今回の反省もきちんと対策して望もうと考えています。
今後はどの山に行くのでしょうか?
お楽しみに!!


2016年7月28日木曜日

燕岳 山頂へ その2

「その1」からの続きです。

10時30分に早めの昼食を食べて、しばらくぼーーっとしていました。
空模様(ガス)がだんだん悪くなるので、早めに燕岳に行く事にしました。
燕山荘前の標識?です。
左手前は登ってきた登山道です。
登山口から5.5kmあるのですね!
右は燕岳で1.0kmです。片道30分と書いてあります。
見えていませんが、左方向は大天井岳へと続く稜線です。

この辺りは花崗岩の砂礫帯です。
こんな場所に健気に咲いている花があります。
コマクサ(駒草)です。
この花は厳しい環境に生育することから「高山植物の女王」と呼ばれています。
過去には、「木曽駒ケ岳」「御嶽山」「八ヶ岳」などで見ています。
1株1株は小さくて、飛び飛びに点在しています。

これから何枚かコマクサの写真が続きます。

砂地の斜面です。
小さく緑に見える点の1つ1つがコマクサです。
群生地と言われる場所です。

何の姿に見えますか?
イルカ岩です。
燕山荘の横にも同じような岩がありますが、奇岩がたくさんあります。

ハクサンフウロ(白山風露)です。
白山の名を冠する花が多いですね!20種類以上あるようです。

調べていますが、名前がわかりません。
シナノキンバイ(信濃金梅)と思うのですが、違うかもしれません。
色々調べていると、あるブログで”黄色い花は難しい”というコメントが・・・。
何種類か黄色い花の写真を撮りましたが、名前が・・・。

クルマユリ(車百合)です。
茎の高さは50cmほどでした。少し屈んで撮影しました。
花の大きさが5cm程でしょうか。
ちょっと”ドキッ”とする色と華やかさです。

ゴゼンタチバナ(御前橘)です。
この花も甲斐駒に咲いていました。
幾何学的で結構好きな花です。

青空を期待したのですが・・・。

ガスで少し霞んでいます。
ずーっと見ていても、全然飽きない花です。
以前も書きましたが、コマクサの「コマ」は駒のことです。
花の形が駒(馬)の顔(鼻)に似ている事から、この名前が付いたようです。

メガネ岩と言います。
前の2人が一所懸命に写真を撮っていたので、往きは素通りしました。

チシマギキョウ(千島桔梗)です。
高山帯の岩場や砂礫地に咲くそうです。
この花は本当に厳しい場所に咲いています。

ビールの酔いで足元が覚束ないながら、写真を一杯撮りながら、
ゆっくりと燕岳の直下まで辿り着きました。

黄色い花と白い花、花びらが落ちた花などたくさんの花が咲いています。
調べていますが、名前は良くわかりません。
この後ゆっくり調べます。

燕岳(ちなみにツバクロダケと読みます)2762.9mの山頂に到着です。
酔っ払いがゆっくり歩いても、30分で到着できました。
汗をかくこともなく、花を愛でながら、楽しい山登りでした。

お約束の三角点タッチです。
ちょうど12時になった頃です。

クモマスミレ(雲間菫)です。
北アルプス・中央アルプスの砂礫地に分布する多年草です。
私的には黄色いスミレは珍しいです。
鈴鹿の山では、紫が主体なので・・・。
周辺を探しましたが、この1輪だけしか見付けられませんでした。

メガネ岩です。
大きさが違いますが、とりあえず2つの穴が開いています。
下のほうに「登るな!注意!」の看板が・・・。

コケモモ(苔桃)です。
ツツジ科の常緑の低木とあります。
ハイマツの下に群生しています。
秋に数mmの赤い実をつけます。

帰り道の途中で振り返ると、この日最後のといった燕岳の姿です。

タカネツメクサ(高嶺爪草)ですね!
ナデシコ科の植物です。
岩の間のわずかの隙間から生えています。

奇石とコマクサがとても興味深い燕岳です。
この山が人気なのがわかるような気がしました。

ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)です。
前週の甲斐駒ケ岳でも咲いていました。
なぜか葉が見えていません。
廻りはハイマツです。

燕山荘に戻ると、ガスが一層濃くなっています。
ヘルメットを被った中学生?が到着したようです。
それにしてもすごい人の数です。

まだ12時50分なのですが、夕方のような薄暗さです。
多くの登山者がベンチに座っています。

「その2」はここまでにします。

これから長い午後を過ごします。

今回の夕飯は?
さて、夜はどうだったのでしょうか?
寒さ対策は?
翌朝のご来光は?