2016年6月12日日曜日

中国地方遠征 = 百名山 大山 その1=

5月は東京に出掛けていたので、山行き遠征は6月になりました。

前日夜に5時間掛けて、鳥取県までやってきました。
朝日に浮き上がる「大山」です。
1729mの火山で、中国地方の最高峰になります。
日本百名山に選ばれています。

前日は登山口まで30分ほどにある道の駅で前泊しました。
登山口の少し手前に「清浄泉」があります。
大山を調べると2つの名水が出てきます。
ここで3Lほど水筒に水を頂きました。
冷たくて美味しい水です。

登山口周辺には駐車場がいくつかあるようですが、
この日は「南光河原駐車場」に車を停めました。

7時過ぎに到着したので、駐車スペース十分に空いています。
大山は右手の木の奥になります。

この駐車場は川の横にあり、大山寺橋が架かっています。
橋の中程まで行くと、大山の頂が見えます。
この日は右側にピークを目指します。

駐車場の入り口に看板があります。
「一木一石運動」参加のお願い とあります。
登山者が踏み荒らした山頂付近の環境を取り戻すために、
1個の石を山頂に運ぼうという運動のようです。
こぶし大の石を1つ持って登ることにしました。



駐車場からの登りはよく整備されています。
この日は全国的に晴れとなり、各地で今年最高気温を記録していたそうです。
風がなく、ジメジメとしていて、山登りにはちょっと過酷な条件だったみたいです。




メインの登山道に合流しました。
山頂までは2.8km、標高差900mほどの山登りです。

先ず、しばらくはこのように整備された石段が続きます。
歩幅が制限されるので、なかなか自分のペースで登る事が難しいです。

少し登ると、阿弥陀堂の看板があります。
少し寄り道です。

「大山寺阿弥陀堂」が正式な名称です。
国指定重要文化財になります。
平安初期の藤原期に建立され、現在の建物は1552年に再建されています。



1合目です。
ここまでは至って順調です。

ギンリュウソウ(銀流草)と言います。
白く透き通ったような花です。

標高1000mです。
あと700mほどです。
この日は平日だった事もあり、登山者は少ないです。
それでも30人ほどの団体さんが前を歩いています。
ゆっくり無理せずに抜かせて貰ったのですが、この辺りから調子がおかしくなりました。

3合目です。
前後には誰もいません。
ここまで快調に登っていたのですが・・・。

この花も「銀流草」ですね!
まだ写真を撮る元気があります。

タニウツギ(谷空木)です。
ちょうどこの花が盛りに咲いていました。

この後に身体に異変?が発生しました。
少し休憩したその後から、調子が悪くなりました。
それでも頑張って、5合目までやってきましたが・・・。

何故か?写真まで暗くなっています。
後から思うと、寝不足と高温多湿による脱水症状などなどが重なったようです。
これまで経験した事の無い足の震えと脈拍の増加でした。


この時点で下山を決めました。
その直ぐ上に分岐がありました。
元の道を戻るのでなく、別の道を下りる事にしました。
きちんと下調べしてあったので問題はありません。

山登りで初めて、途中撤退となりました。
たぶん自分ではわからなかったけど、フラフラで歩いていたと思います。
結果的にこの判断は正しかったようです。

その2につづく。


2016年5月7日土曜日

宮妻峡 鎌尾根 鎌ヶ岳

GW後半の晴天を見計らって、山に行ってきました。
何処の登山口の登山者が一杯なのを想定して、できるだけ人の少なそうな場所にしました。

今回のコースは、3年ぶり3回目となります。
過去2回はともに雨の降り出しそうな曇り空でした。
稜線は雲で真っ白な状態で、眺望はありませんでした。
3回目の正直と思って行ってきました。
宮妻峡の駐車場は既に満車状態でしたが、何とか駐車できました。

先ずは林道を進みます。
林道沿いの藤の花です。
駐車場周辺は藤の花で紫色に染まっている場所があります。

何の花か?わからなかったのですが、調べてみるとどうもアケビの仲間のようです。
ムベ(郁子)、別名 トキワアケビ(常葉通草)の花が一番近いようです。

ミスミソウ(三角草)と思います。
1つ1つの花びらは、3mmほどの小さな花です。
日当たりの良い場所に群生しています。

マムシグサ(蝮草)です。
最近になってよく見かけるようになってきました。

林道を歩いて登山口までやってきました。
約20分の足慣らしです。
ここから水沢(すいざわ)峠へ登っていきます。

登山口からは、杉やヒノキの林の中を進みます。
しばらくは傾斜も緩やかで、清清しい空気の中をのんびりと歩きます。

水沢峠の直下がこの登山道の核心部となります。
前に年配の女性2人が元気に登って行きます。
左の大きな岩を越えた先で左に向って一気に登り詰めます。

水沢峠まで登ったら西風が強くて、写真を撮るのを忘れました。
そこから10分ほど登ると、水沢岳(1029.7m)に到着します。
風が強くて冷えてきたので、小休止しながら着替えてウインドブレーカーを着ます。
やっとこれから登る鎌尾根と鎌ヶ岳が見えてきました。

水沢岳からの下りは、キノコ岩という珍しい岩の斜面になっています。

上から見るとザレた斜面に大きな岩が突き出しています。
ザレた部分を下りられる傾斜ではないので、左の木の中を降りて行きます。

斜面の途中です。
丸く風化した岩がキノコのように突き出しています。
向こうに見えるのは鎌ヶ岳です。

下から見上げると・・・。
とても登れそうな傾斜ではありませんね!
この場所も核心部の1つでしょうか?

シャクナゲ(石楠花)がもう咲いていました。
この鎌尾根にはたくさんの石楠花がありました。
これからの時期はしばらく石楠花が楽しめそうです。

シロヤシオのつぼみです。
下の方では既に満開になっている木もありました。
今年は花の時期が早めです。

先程のキノコ岩の下りを次のピークから振り返って。

こちらはまだつぼみのシャクナゲです。
日当たりの具合で咲き方に差が出来ています。

つぼみは真っ赤ですね!
花びらが開くとピンクになるのでしょうか?

鎌尾根の中間付近です。
西方向に雨乞岳が見えます。
次は雨乞岳に行こうと思いました。

鎌ヶ岳に近づくと、所々にハルリンドウ(春竜胆)が咲いています。
御在所岳のスキー場周辺では、群生して咲いている頃でしょう。

鎌ヶ岳です。
いつもは北か北東方向から見ているので、南方向から見ると新鮮です。
南斜面も崩落が痛々しいです。
ここまで来ると頂上で休憩している登山者が確認できます。

振り返ると、歩いてきた鎌尾根が一望できます。
小さなアップダウンを繰り返しながらになります。

赤い花は新緑の中でも非常に目立ちます。
こちらはミツバツツジです。

岳峠です。
ここから右に進み鎌ヶ岳に登ります。
帰りはまたここまで戻り、カズラ谷を下ります。

山頂から見た鎌尾根です。
この日は午後1時近かったので、山頂付近には15人ほどしかいませんでした。
何回も登っているので、山頂付近は省略です。

逆光ですが、アカヤシオです。
もうほとんどが盛りを過ぎていましたが、この木だけは今が一番良い時でした。

帰り道のカズラ谷登山道は、イワカガミがたくさん咲いていました。
ショウジョウガカマやイワウチワはもう終わってしまったようです。

所々、迷い込みそうな場所に案内板が立ててあります。
基本的には歩きやすい道ですが、昨年の枯葉が積もっている箇所があり、
何回か足を滑らせて転びそうになりました。

最後に、カズラ滝で写真休憩して、この日の山行きは終了です。

久しぶりに6時間ほど山に入っていました。
天気が良くて、気温が高かったので、2Lの水をに飲み干してしまいました。
今後は水の量を考えないといけませんね!