2014年8月6日水曜日

八ヶ岳 その1 初めての山小屋泊!

仲間たちと南八ヶ岳(赤岳)に行ってきました。

中央道を走って、諏訪湖のSAで早めの昼食です。
この日は良く晴れた暑い日です。

この付近に来ると、どうしても”ソースカツ丼”が食べたくなります。
本当は、駒ヶ根あたりで食べたいのですが・・・。

これから向う「南八ヶ岳」方向です。
白い雲がムクムクと大きくなっています。
午後には雷雨の発生予報があります。少し心配です。

登山口の「美濃戸」に12時10分頃に到着しました。
出発地点の標高は、約1,700mです。
ここから赤岳山頂(標高2,899m)まで標高差1200mを登ります。

美濃戸山荘の若い従業員(男性)が声を掛けてくれました。
呼ぶ方向に行って見ると、なんと”ニホンカモシカ”がいます。
飼っている訳ではなく、毎日エサをもらいにやって来るようです。
従業員の話では、”足に傷がある”そうです。
私たちの姿を見ても逃げる事はありませんでした。



さて、しばらくは私が先頭を歩いていたのですが、写真が撮れないので最後部に下がりました。
今回の山行のテーマは、”N○Kスペシャル”です。
どういう事かはだんだんわかると思います。
さて今回はのメンバーは、いつもの?顔ぶれです。
先頭をFくん、その後ろをSさんが歩きます。
この2人はフルマラソン、ハーフマラソンを現役で走っています。
なので、平坦な場所では体力的にもスピード的にも付いていくのが大変です。


約40分で、行者小屋(標高2,350m)に到着です。
小屋の少し前から、小雨が降り始めています。
そして時折、心配していた雷鳴が聞こえてきます。
しばらく様子を見るために、ここで休憩しました。

小雨はあいかわらず降り続けていますが、雷は少し遠ざかったかな?ってことで。
しかし、当初予定していたコースは変更する事にしました。
1つは雷が心配なこと、もう1つは時間が少し遅れていたことです。
初めは、行者小屋から文三郎尾根を進み、途中から阿弥陀岳と中岳の鞍部に出て、
その後、阿弥陀岳に登頂してから赤岳を目指す計画でした。

変更したコースは、行者小屋から文三郎尾根を通って、赤岳に登るものです。
つまり、真っ直ぐに赤岳を目指します。
途中で大人の雌鹿に遭遇しました。100kgは越えているだろう立派な鹿です。

文三郎尾根は通る予定でなかったので、あまりリサーチしていませんでした。
簡単に言うと、ほぼ直登というコースです。
約1kmで550m登るコースです。計算すると角度は28°になります。
左に見える林に開いた部分が、行者小屋です。

突然大きな音がして、ヘリコプターが飛んできました。
遭難?と思ったのですが、山小屋に荷物を届けて直ぐに飛び去りました。
山小屋のいろいろなものが高い理由がわかります。


Fくんは若さで私の後ろを付いてきましたが、Sさんは急な登りにバテ気味です。
私はきつかったですが、余裕を持って登っていました。
Sさんのこんな姿をあまり見た事がないので、大切に写真に記録しました。
この道は階段とハシゴが多くあり、歩幅を決められるので疲れます。

鈴鹿の山々では赤かピンクですが、ここでは白い石楠花(シャクナゲ)が咲いています。
さて、Sさんの目に留まったでしょうか?

とうとう立ち止まってしまいました。
この辺りからはゆっくり登る事になります。

阿弥陀岳、中岳との分岐まで来ました。ここの標高は2,740m付近です。
行者小屋から標高差400mを45分で登って来ました。
この時点で雨はあがっていますが、雲はだんだん多くなってきました。

手前が中岳(標高2,700m)です。
雲の掛かった奥に阿弥陀岳(標高2,805m)があります。
本当は向こうからこの道を手前に登る予定でした。

黄色の花が「ミヤマダイコンソウ」で、紫の花が「チシマギキョウ」です。
だんだん山は険しくなり、雲(霧)が立ち込めてきて、花を愛でる余裕はありませんね。

キレット・権現岳分岐まで来ました。
たぶん、ここからが核心部です。

Fくんが果敢に登っていきます。
くさりが多くて仰々しいですが、高度感もなく、足場もしっかりしています。

Fくんは後ろを気にせずに、ドンドン行ってしまいました。いつもの事ですが・・・。
くさりがルートを明確に示してくれています。
ゆっくり登れば全然大丈夫です。

さて、Sさんです。  本人曰く、「高所恐怖症」とのこと。
あまり崖下を見ないようにしながら、くさりや鉄柱に捕まって慎重に登ってきます。
私はゆっくり登りながら、振り向いて写真を撮り続けています。
前からも後ろからも写真を撮ること=N○Kスペシャル  のようなが今回のテーマです。

あまり余裕のない顔をしています。
もう少しで頂上の筈ですよ。

最後のハシゴです。

疲労感がにじみ出ている写真ですね!
お疲れ様でした。
山頂に到着です。

ほとんどガスの中の赤岳山頂です。
やっと笑顔になっています。
行者小屋から標高差550mを1時間20分で登りました。

とりあえず、お約束の・・・三角点タッチです。
これは私の手です。


山頂から60mほどの距離に、この日の宿「赤岳頂上山荘」があります。
ここから少しずつ、ひょうきんで元気なSさんに戻っていきます。

濡れている服を着替えて、落ち着いたところです。
重い500mlの缶ビールを持ってきました。
ビールとお菓子で今日の反省会?をしているところです。

お楽しみの夕食です。時間は17:30です。
しょうが焼き(だったかな?)がメインのおかずです。
ご飯とスープはお代わり自由です。

予想以上の盛況です。
それにしても(年配の)女性が多いこと、元気なこと・・・。消灯間際まで大きな声が・・・。
外は雲の中で真っ白です。少し明日が心配になってきました。

夕食後に外に出てみると、雨も降っています。
プレートが濡れているのがわかりますか?
山頂からの景色は明日期待することにします。

微かに山頂が見えていますが、この時間には誰も居ません。
夜の消灯間近まで外を窺いましたが、星どころか雨は降り続いていました。

個室の前の談話室(自炊席となっている)で寛ぐFくんとSさんです。
お風呂がないのが残念ですが、お腹も一杯になり、あとは寝るだけです。

ここは20時消灯です。  本当に真っ暗になります。発電機がOFFします。
こんな時間から眠るのは何年ぶりだろう!と言いながら、
直ぐに寝息(いびき とは言ってない)が聞こえてきました。
明日の日の出は、4時20分頃と夕食の時に言っていました。
なので、4時に起きるようにアラーム設定しました。
それでも8時間は眠れます。おやすみなさい!

”その1”は、ここまでです。
さて、翌朝の天候は??


2014年8月2日土曜日

百名山 立山 その2 縦走? 憧れの剱岳

2日目の夜明けです。
5時30分頃です。
空は明るくなっていますが、日の出はまだです。

テント場でも人々が動き始めています。
気温はそれ程低くありません。

先ず、大日岳に太陽が当りました。
空は雲1つない快晴です。

昨日は雲が掛かっていて、よく見えなかった立山の主峰がはっきり見えます。

6時から朝食です。
ご飯をお替りしました。朝からこんなにたくさん食べるのは久しぶりです。
でも、この日の計画は6時間ほどの山行になるので、十分に栄養補給です。

食事をしていたら、朝日が昇りました。
別山(左)と真砂岳(右)のちょうと鞍部からです。
なかなか上手に撮れました。

宿を7時に出発です。  【標高は約2,300mです】
荷物を預かってもらって、帰りにここで温泉に入ってから帰る予定です。

ここで家内と息子と別れます。
家内たちは、一ノ越山荘から雄山を目指します。
一方、私はテント場を通って、雷鳥沢を登ります。
時計回りにぐるっと1周する計画です。

先ずは、雷鳥沢の上にある「剱御前小舎」を目指します。
丁度、右端の雪渓上にあります。

水量が多くて、簡単に渡渉はできません。
テント場の下にある橋を渡ります。  【標高は、2,260mです】

ここで早くも予定変更です。
直坂するコースには大きな雪渓が残っています。
前を行く登山者はその雪渓を登って行きます。
アイゼンを付けているかどうかはわかりませんが、かなりの距離があるので回避しました。

一旦、大日岳方面に向かい、尾根の分岐から「剱御前小舎」を目指すことにしました。
距離は長くなりますが、傾斜が緩やかになるので、コースタイム的にはあまり変わりません。
前を歩いている人達はすべて大日岳方向に行かれました。

もう直ぐ尾根の分岐です。
登ってきた道を振り返っています。
正面に雄山が見えます。その直ぐ右側の鞍部に一ノ越山荘があります。
この日はとても快調で、登り初めに前にいた人達を全員追い抜いてきました。

「地獄谷」です。
噴煙(ガス)が凄い勢いで噴出しています。
泊まっていた宿の直ぐ後ろに位置しているのが、ここまで来てはっきりわかりました。

大日岳の分岐に到着です。  【標高は、2,390mです】
ここから少し急になりますが、問題なく登り続けます。
途中、雪渓で登山道が寸断されていて、2箇所ほど見失いましたが、
少し探すと直ぐに発見できます。

まだ葉っぱに朝露の残った「チングルマ」と「イワカガミ」です。
写真はあまり撮れなかったのですが、白、黄色、青など花が咲き乱れています。

尾根道から見た大日岳です。
一番高い山は、奥大日岳(標高2606m)です。

よく整備された登山道です。
所々に雪渓やハイマツの群生があります。

剱御前小舎(標高2,756m)に到着しました。
時間は8時15分です。ここまで1時間15分で登りました。
小屋の裏山を団体さんが下りて来るのが見えます。

剱御前小舎の入り口です。
ここでトイレ(チップ制100円)を借りました。

室堂を上から眺めたところです。
奥の青く見える山は、「鷲岳」(標高2,617m)と思います。

そして、この場所に来た一番の目的の「剱岳」(標高2,999m)です。
この山は室堂方向からは見ることが出来ません。
後からわかるのですが、雄山の方向からも別山が遮って見られません。

次に、別山を目指します。
稜線は適度のアップダウンのある歩きやすい道です。
北側の斜面には雪がたくさん残っています。なので、涼しいです。

鞍部のケルンから見た別山の南峰と北峰(左)です。
この場所から南峰は、約50mの標高差です

この場所から剱岳の全体像がはっきり見ることが出来ます。
雲の掛かっている辺りに、険しい剣(つるぎ)状の頂が続いています。


別山 南峰(標高2,874m)の山頂です。
ここには祠が3方を石の壁で囲まれています。
この後の安全をお願いしました。

こちらが別山 北峰(最高点:標高2,880m)です。
祠の横にザックをデポして、走って北峰を往復しました。
この間に「硯ケ池」があるのですが、あったかどうか忘れてしまいました。

これから歩く稜線を見ています。
この別山から一旦下って、稜線を歩き、真砂岳に登ります。
その後に3,000mまで登ります。

別山と真砂岳の鞍部まできました。
振り返って別山を見ています。
ここからはもう剱岳は見えません。

真砂岳(標高2,861m)です。
右上方の尖っ手見える場所です。

さて、ここで問題が発生しました。
カメラのバッテリーが無くなりました。
当然予備バッテリーを持っているのですが、ザックの中を探しても見つかりません。
どうも宿に預けた荷物に入れたままだったようです。
なので、ここからが一番良い場所なのですが、5枚しか写真が撮れませんでした。

真砂岳山頂に9時45分に到着して、少し休憩です。
持ってきたコーヒーとパン1個を食べて、元気を補給です。

ここからがこの日一番の核心部です。
右側が大きな岩で、左側は急な雪渓です。
この狭い稜線を通って、3,000mまで170mほどを一気に登ります。

10時15分に「富士ノ折立」(標高2,999m)に到着です。
この斜面をご一緒した2人は昨日、剱岳に登ったそうです。

立山の最高峰の大汝山(標高3,015m)です。
このてっぺんにも登れるようですが、無理はしないで手でタッチしてきました。
写真には写っていませんが、順番待ちの人達が周りにたくさんいます。
合間を見て、写真を撮ってタッチしてきました。

最後の雄山(標高3,003m)には、雄山神社本宮があります。
この日は夏休みだった事もあり、小学生、中学生の団体と大人もたくさん居て、
大変な混雑になっています。時間は10時45分です。
バッテリーを暖めながら撮った最後の写真です。
一等三角点「立山」となっています。
山頂(3,003m)には本社神殿があり、その横に標石があるそうです。

雄山から一ノ越山荘までは登り下りの混雑で30分以上掛かってしまいました。
その後も大勢の登山者が登ってきています。
そこでチャンプ場へのショートカット?道を通って下りてきました。

家内と息子は少しアクシデントもあり、一ノ越山荘まで登って引き返していました。
2人より少し遅れて、12時10分に雷鳥沢ヒュッテに戻ってきました。
約5時間の山行となりました。

この写真はこの日歩いた山々です。(3枚の写真を合成しています)

アクシデントも大事には至らず、無事に帰ってきました。

今回の立山行きは天候に恵まれて、素晴らしい山歩きが出来ました。
少し難を言えば、遠い事でしょうか!
自宅に辿り着いたのは、夜10時でした。

次回は友人たちと、八ヶ岳(赤岳)です。