5時30分頃です。
空は明るくなっていますが、日の出はまだです。
テント場でも人々が動き始めています。
気温はそれ程低くありません。
先ず、大日岳に太陽が当りました。
空は雲1つない快晴です。
昨日は雲が掛かっていて、よく見えなかった立山の主峰がはっきり見えます。
6時から朝食です。
ご飯をお替りしました。朝からこんなにたくさん食べるのは久しぶりです。
でも、この日の計画は6時間ほどの山行になるので、十分に栄養補給です。
食事をしていたら、朝日が昇りました。
別山(左)と真砂岳(右)のちょうと鞍部からです。
なかなか上手に撮れました。
宿を7時に出発です。 【標高は約2,300mです】
荷物を預かってもらって、帰りにここで温泉に入ってから帰る予定です。
ここで家内と息子と別れます。
家内たちは、一ノ越山荘から雄山を目指します。
一方、私はテント場を通って、雷鳥沢を登ります。
時計回りにぐるっと1周する計画です。
先ずは、雷鳥沢の上にある「剱御前小舎」を目指します。
丁度、右端の雪渓上にあります。
水量が多くて、簡単に渡渉はできません。
テント場の下にある橋を渡ります。 【標高は、2,260mです】
ここで早くも予定変更です。
直坂するコースには大きな雪渓が残っています。
前を行く登山者はその雪渓を登って行きます。
アイゼンを付けているかどうかはわかりませんが、かなりの距離があるので回避しました。
一旦、大日岳方面に向かい、尾根の分岐から「剱御前小舎」を目指すことにしました。
距離は長くなりますが、傾斜が緩やかになるので、コースタイム的にはあまり変わりません。
前を歩いている人達はすべて大日岳方向に行かれました。
もう直ぐ尾根の分岐です。
登ってきた道を振り返っています。
正面に雄山が見えます。その直ぐ右側の鞍部に一ノ越山荘があります。
この日はとても快調で、登り初めに前にいた人達を全員追い抜いてきました。
「地獄谷」です。
噴煙(ガス)が凄い勢いで噴出しています。
泊まっていた宿の直ぐ後ろに位置しているのが、ここまで来てはっきりわかりました。
大日岳の分岐に到着です。 【標高は、2,390mです】
ここから少し急になりますが、問題なく登り続けます。
途中、雪渓で登山道が寸断されていて、2箇所ほど見失いましたが、
少し探すと直ぐに発見できます。
まだ葉っぱに朝露の残った「チングルマ」と「イワカガミ」です。
写真はあまり撮れなかったのですが、白、黄色、青など花が咲き乱れています。
尾根道から見た大日岳です。
一番高い山は、奥大日岳(標高2606m)です。
よく整備された登山道です。
所々に雪渓やハイマツの群生があります。
剱御前小舎(標高2,756m)に到着しました。
時間は8時15分です。ここまで1時間15分で登りました。
小屋の裏山を団体さんが下りて来るのが見えます。
剱御前小舎の入り口です。
ここでトイレ(チップ制100円)を借りました。
室堂を上から眺めたところです。
奥の青く見える山は、「鷲岳」(標高2,617m)と思います。
そして、この場所に来た一番の目的の「剱岳」(標高2,999m)です。
この山は室堂方向からは見ることが出来ません。
後からわかるのですが、雄山の方向からも別山が遮って見られません。
次に、別山を目指します。
稜線は適度のアップダウンのある歩きやすい道です。
北側の斜面には雪がたくさん残っています。なので、涼しいです。
鞍部のケルンから見た別山の南峰と北峰(左)です。
この場所から南峰は、約50mの標高差です
この場所から剱岳の全体像がはっきり見ることが出来ます。
雲の掛かっている辺りに、険しい剣(つるぎ)状の頂が続いています。
ここには祠が3方を石の壁で囲まれています。
この後の安全をお願いしました。
こちらが別山 北峰(最高点:標高2,880m)です。
祠の横にザックをデポして、走って北峰を往復しました。
この間に「硯ケ池」があるのですが、あったかどうか忘れてしまいました。
これから歩く稜線を見ています。
この別山から一旦下って、稜線を歩き、真砂岳に登ります。
その後に3,000mまで登ります。
別山と真砂岳の鞍部まできました。
振り返って別山を見ています。
ここからはもう剱岳は見えません。
真砂岳(標高2,861m)です。
右上方の尖っ手見える場所です。
さて、ここで問題が発生しました。
カメラのバッテリーが無くなりました。
当然予備バッテリーを持っているのですが、ザックの中を探しても見つかりません。
どうも宿に預けた荷物に入れたままだったようです。
なので、ここからが一番良い場所なのですが、5枚しか写真が撮れませんでした。
真砂岳山頂に9時45分に到着して、少し休憩です。
持ってきたコーヒーとパン1個を食べて、元気を補給です。
ここからがこの日一番の核心部です。
右側が大きな岩で、左側は急な雪渓です。
この狭い稜線を通って、3,000mまで170mほどを一気に登ります。
10時15分に「富士ノ折立」(標高2,999m)に到着です。
この斜面をご一緒した2人は昨日、剱岳に登ったそうです。
立山の最高峰の大汝山(標高3,015m)です。
このてっぺんにも登れるようですが、無理はしないで手でタッチしてきました。
写真には写っていませんが、順番待ちの人達が周りにたくさんいます。
合間を見て、写真を撮ってタッチしてきました。
最後の雄山(標高3,003m)には、雄山神社本宮があります。
この日は夏休みだった事もあり、小学生、中学生の団体と大人もたくさん居て、
大変な混雑になっています。時間は10時45分です。
バッテリーを暖めながら撮った最後の写真です。
一等三角点「立山」となっています。
山頂(3,003m)には本社神殿があり、その横に標石があるそうです。
雄山から一ノ越山荘までは登り下りの混雑で30分以上掛かってしまいました。
その後も大勢の登山者が登ってきています。
そこでチャンプ場へのショートカット?道を通って下りてきました。
家内と息子は少しアクシデントもあり、一ノ越山荘まで登って引き返していました。
2人より少し遅れて、12時10分に雷鳥沢ヒュッテに戻ってきました。
約5時間の山行となりました。
この写真はこの日歩いた山々です。(3枚の写真を合成しています)
アクシデントも大事には至らず、無事に帰ってきました。
今回の立山行きは天候に恵まれて、素晴らしい山歩きが出来ました。
少し難を言えば、遠い事でしょうか!
自宅に辿り着いたのは、夜10時でした。
次回は友人たちと、八ヶ岳(赤岳)です。
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