2014年8月2日土曜日

百名山 立山 その2 縦走? 憧れの剱岳

2日目の夜明けです。
5時30分頃です。
空は明るくなっていますが、日の出はまだです。

テント場でも人々が動き始めています。
気温はそれ程低くありません。

先ず、大日岳に太陽が当りました。
空は雲1つない快晴です。

昨日は雲が掛かっていて、よく見えなかった立山の主峰がはっきり見えます。

6時から朝食です。
ご飯をお替りしました。朝からこんなにたくさん食べるのは久しぶりです。
でも、この日の計画は6時間ほどの山行になるので、十分に栄養補給です。

食事をしていたら、朝日が昇りました。
別山(左)と真砂岳(右)のちょうと鞍部からです。
なかなか上手に撮れました。

宿を7時に出発です。  【標高は約2,300mです】
荷物を預かってもらって、帰りにここで温泉に入ってから帰る予定です。

ここで家内と息子と別れます。
家内たちは、一ノ越山荘から雄山を目指します。
一方、私はテント場を通って、雷鳥沢を登ります。
時計回りにぐるっと1周する計画です。

先ずは、雷鳥沢の上にある「剱御前小舎」を目指します。
丁度、右端の雪渓上にあります。

水量が多くて、簡単に渡渉はできません。
テント場の下にある橋を渡ります。  【標高は、2,260mです】

ここで早くも予定変更です。
直坂するコースには大きな雪渓が残っています。
前を行く登山者はその雪渓を登って行きます。
アイゼンを付けているかどうかはわかりませんが、かなりの距離があるので回避しました。

一旦、大日岳方面に向かい、尾根の分岐から「剱御前小舎」を目指すことにしました。
距離は長くなりますが、傾斜が緩やかになるので、コースタイム的にはあまり変わりません。
前を歩いている人達はすべて大日岳方向に行かれました。

もう直ぐ尾根の分岐です。
登ってきた道を振り返っています。
正面に雄山が見えます。その直ぐ右側の鞍部に一ノ越山荘があります。
この日はとても快調で、登り初めに前にいた人達を全員追い抜いてきました。

「地獄谷」です。
噴煙(ガス)が凄い勢いで噴出しています。
泊まっていた宿の直ぐ後ろに位置しているのが、ここまで来てはっきりわかりました。

大日岳の分岐に到着です。  【標高は、2,390mです】
ここから少し急になりますが、問題なく登り続けます。
途中、雪渓で登山道が寸断されていて、2箇所ほど見失いましたが、
少し探すと直ぐに発見できます。

まだ葉っぱに朝露の残った「チングルマ」と「イワカガミ」です。
写真はあまり撮れなかったのですが、白、黄色、青など花が咲き乱れています。

尾根道から見た大日岳です。
一番高い山は、奥大日岳(標高2606m)です。

よく整備された登山道です。
所々に雪渓やハイマツの群生があります。

剱御前小舎(標高2,756m)に到着しました。
時間は8時15分です。ここまで1時間15分で登りました。
小屋の裏山を団体さんが下りて来るのが見えます。

剱御前小舎の入り口です。
ここでトイレ(チップ制100円)を借りました。

室堂を上から眺めたところです。
奥の青く見える山は、「鷲岳」(標高2,617m)と思います。

そして、この場所に来た一番の目的の「剱岳」(標高2,999m)です。
この山は室堂方向からは見ることが出来ません。
後からわかるのですが、雄山の方向からも別山が遮って見られません。

次に、別山を目指します。
稜線は適度のアップダウンのある歩きやすい道です。
北側の斜面には雪がたくさん残っています。なので、涼しいです。

鞍部のケルンから見た別山の南峰と北峰(左)です。
この場所から南峰は、約50mの標高差です

この場所から剱岳の全体像がはっきり見ることが出来ます。
雲の掛かっている辺りに、険しい剣(つるぎ)状の頂が続いています。


別山 南峰(標高2,874m)の山頂です。
ここには祠が3方を石の壁で囲まれています。
この後の安全をお願いしました。

こちらが別山 北峰(最高点:標高2,880m)です。
祠の横にザックをデポして、走って北峰を往復しました。
この間に「硯ケ池」があるのですが、あったかどうか忘れてしまいました。

これから歩く稜線を見ています。
この別山から一旦下って、稜線を歩き、真砂岳に登ります。
その後に3,000mまで登ります。

別山と真砂岳の鞍部まできました。
振り返って別山を見ています。
ここからはもう剱岳は見えません。

真砂岳(標高2,861m)です。
右上方の尖っ手見える場所です。

さて、ここで問題が発生しました。
カメラのバッテリーが無くなりました。
当然予備バッテリーを持っているのですが、ザックの中を探しても見つかりません。
どうも宿に預けた荷物に入れたままだったようです。
なので、ここからが一番良い場所なのですが、5枚しか写真が撮れませんでした。

真砂岳山頂に9時45分に到着して、少し休憩です。
持ってきたコーヒーとパン1個を食べて、元気を補給です。

ここからがこの日一番の核心部です。
右側が大きな岩で、左側は急な雪渓です。
この狭い稜線を通って、3,000mまで170mほどを一気に登ります。

10時15分に「富士ノ折立」(標高2,999m)に到着です。
この斜面をご一緒した2人は昨日、剱岳に登ったそうです。

立山の最高峰の大汝山(標高3,015m)です。
このてっぺんにも登れるようですが、無理はしないで手でタッチしてきました。
写真には写っていませんが、順番待ちの人達が周りにたくさんいます。
合間を見て、写真を撮ってタッチしてきました。

最後の雄山(標高3,003m)には、雄山神社本宮があります。
この日は夏休みだった事もあり、小学生、中学生の団体と大人もたくさん居て、
大変な混雑になっています。時間は10時45分です。
バッテリーを暖めながら撮った最後の写真です。
一等三角点「立山」となっています。
山頂(3,003m)には本社神殿があり、その横に標石があるそうです。

雄山から一ノ越山荘までは登り下りの混雑で30分以上掛かってしまいました。
その後も大勢の登山者が登ってきています。
そこでチャンプ場へのショートカット?道を通って下りてきました。

家内と息子は少しアクシデントもあり、一ノ越山荘まで登って引き返していました。
2人より少し遅れて、12時10分に雷鳥沢ヒュッテに戻ってきました。
約5時間の山行となりました。

この写真はこの日歩いた山々です。(3枚の写真を合成しています)

アクシデントも大事には至らず、無事に帰ってきました。

今回の立山行きは天候に恵まれて、素晴らしい山歩きが出来ました。
少し難を言えば、遠い事でしょうか!
自宅に辿り着いたのは、夜10時でした。

次回は友人たちと、八ヶ岳(赤岳)です。




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