2014年8月10日日曜日

八ヶ岳 その3 横岳から硫黄岳へ

横岳山頂から再開です。
横岳から硫黄岳方面の下りが、この稜線で一番の核心部かもしれません。

さて、ここから先行して撮影します。

はしご、くさりなどに掴まりながら、慎重に下りてきます。
昨日よりはだいぶ慣れたように、しっかりしたペースです。

少しカメラを傾けて撮影してみました。(実際はオーバーハングしてません)
最後のヨコバイを通過すれば、この急な下りも終わりです。

この2人から先行して、写真を撮るのは本当に大変です。
でも、なかなか良い写真が撮れました。

さて、ここから山の感じが変化します。

登山道の両脇は小さな石を敷き詰めたような斜面になります。
その斜面のところどころがピンクに染まっています。
そうです!ここが「コマクサ」の群生地です。

こんな感じのコマクサが数え切れない数で点在して(咲いて)います。
後ろに写っているネットは人や鹿などが入らないように張られています。
今が盛りとばかりに咲き誇っています。見事です!
ここまで来ないと見られない風景です。

「コマクサ」の群生地を抜けると、硫黄岳が迫ってきます。
その前に手前にある硫黄岳山荘で休憩します。

お湯を沸かしてコーヒーを炒れて、少しお菓子を食べて元気補給です。
この山荘はウォシュレット付きの水洗トイレがあります。
洗面所の水が”飲用可”になっていたので、ペットボトルに水を補給しました。

さて、今回の最後のピークになります。
硫黄岳への登りです。
カメラのバッテリーを交換(今回は忘れなかった!)していたら、置いて行かれました。
まだまだ2人は元気です。登りで追いつくのは大変です。

途中にあるケルンです。2m以上もある大きなものです。
この登りに数個のケルンがあります。
この道は左側が落ち込んでいるので、ガスって道がわからなくなると滑落の恐れがあります。
このケルンを目印に登れば大丈夫です。

硫黄岳の火口淵です。
これまで見えていた左側ではなく、登った右奥に大きな火口跡があります。
白い煙に見えるのはガス(雲)です。
現在も噴煙を上げているかどうかは不明です。

硫黄岳(標高2,790m)です。
ここは手のひらサイズの石が轢き詰められたようになっています。
緩やかな広い山頂部です。
多くの人達が思い思いの場所で腰掛けて休憩していました。

赤岳から横岳、硫黄岳は北方向に歩いてきました。
更に北には、天狗岳(標高2,646m)です。
天狗岳は、西岳と東岳のツインピークスになっています。

山頂で360°の眺望を楽しんで、そろそろ山を下りることにします。
反対側の登山口にもケルンがあります。
ちょうどバックに赤岳が見えています。

「赤岩ノ頭」まで降りてきました。
ここを右に行くと、オーレン小屋があります。
100mほど先の標識の場所から赤倉鉱泉への下りが始まります。

前回の立山同様に合成写真です。
今回は4枚で今回歩いた山を撮影しました。
左から「硫黄岳と横岳のコル」-「横岳」-「赤岳」-「中岳」「阿弥陀岳」です。
硫黄岳は近すぎて上手く撮れませんでした。
ここからは横岳のピークが良くわかります。
横岳付近は多くのピークがありましたが、それぞれに名前があります。
今回は事前の調査不足でした。

赤岳鉱泉への下りです。
こちらはこのような林の中を歩きます。
ジグザグになっている整備された道が続きます。
時間は掛かるかもしれませんが、赤岳の直登りよりこちらの方が楽そうです。

途中の渡渉する場所には、立派過ぎる橋が架かっています。
かなり高度を下げてきました。

赤岳鉱泉(標高2,220m)に到着です。
この山小屋は温泉のお風呂があるそうです。羨ましい!!

外の自炊場は無料で開放してもらっています。
11:30なので、ここで昼食にしました。
新しく水を頂いて、「五目ごはん」「山菜おこわ」「ペペロンチーノ」を作りました。
あと「さんま蒲焼」「焼き鳥」の缶詰です。
食事をして、話しをしていたら、1時間が過ぎていました。

帰り道に見つけた花たちです。
「ホタルブクロ」(蛍袋)です。
キキョウ科の多年草です。
赤紫、白、紫の花があるようです。

こちらは「キバナノヤマオダマキ」(黄花の山苧環)です。
キンポウゲ科の多年草です。
5枚の花びらと上を向いた距(きょ)が特徴です。

13時40分に車まで戻り、今回の山行は終了です。
この後、車で10分ほどの「もみの湯」(¥500)で汗を流して帰りました。

今回は、今まで経験した事が無い急坂や崖のぼり、山小屋泊などが経験できました。
Sさん、Fくんもとても満足してくれました。
来年の話は早いですが、このメンバーで行けそうな山を調べる事にします。






2014年8月8日金曜日

八ヶ岳 その2 岩場に苦戦中!

山小屋で迎える朝です。
昨夜は良く眠れました。すっきりの朝です。

さて、天候は・・・?
朝の4時半過ぎですが、既に館内や外が騒がしいです。
ベランダ?に出てみると、朝日がまさに昇ろうとしています。

外に大勢の人達が日の出を待っています。
まだ、少しモヤっていますが、良いお天気になりそうな感じです。

奥は富士山とのことです。
はっきりは見れなかったのですが、こんな趣も良いですね!

4時58分です。  別に時間に意味はなし!
赤岳の山頂で御来光を拝むことができました。
良い1日になりそうです。

5時15分に朝食です。
たくさんご飯を頂きました。ご馳走様でした。

朝からみなさんテンション高すぎです。
「まだ、5時ですよ~!」って、叫んでしまいそうでした。


6時20分にやっと準備を整えて、外に出てきました。
山小屋に残っているのは、1組2名のみでした。(下駄箱の靴の数で・・・)
赤岳山頂でみなさんは写真を撮っていました。


我々は今日のルートを確認してスタートします。
すごい逆光ですね!それだけ天気が良いということで・・・。

この日は、赤岳~横岳~硫黄岳と稜線を通って、赤岳鉱泉に下りる予定です。
同じ宿だった若い女性2人組が直ぐ前を歩いています。
しばらくはこの2人組に付いて行きます。
鞍部に「赤岳展望山荘」があり、その奥のピークが横岳です。

少し下りた場所で赤岳山頂と山小屋を振り返っています。
昨日の夕方以降からは想像できないような青空です。

前の2人が急な下りに苦労しています。
広くなったところで、抜くことにしました。

ほぼ下まで降りて振り向いたら、先ほどの女性2人組みはまだ苦労していました。
下りは楽でしたが、登っていると足元が悪くて苦戦したかも・・・。

赤岳展望山荘に到着です。
トイレを借りながら、内部の探検してしまいました。
2人用?くらいの小さい個室が沢山ありました。

高山植物の女王と呼ばれている「コマクサ」です。
今回はこの「コマクサ」も1つの目的です。
もう少し進んだら、その意味がわかります。

「地蔵ノ頭」です。
本当にお地蔵さんがあります。
昨日の行者小屋から真っ直ぐに登ってくるとこの場所に出ます。
我々はそのまま稜線を真っ直ぐ進んで、横岳を目指します。

ここで先頭を交代しました。
しばらくは最後尾から撮影します。
目の前に大きな岩山がそそり立っています。
Fくん、Sさんともに、どんな道になっていくのか心配しています。

ここまで近づくとルートが大体わかります。
この場所はまだ大丈夫そうです。

少し岩場を登ります。
ロープがルートを示してくれています。
高度感はないので、スイスイと進んで行きます。

昨日にいろいろと経験しているので、これくらいのハシゴは楽勝です。
たぶん二人とも笑いながら登っていると思います。

次のピークが見えてきます。
5人ほどの先行者がちょうど登っているところです。
今度は少し難易度が上がります。
左右の岩の間を登りますが、右下に大きく崖が続いています。
”高度感”のある場所です。  ここで動けなくなったら引き返すしかありません。

くさりが左右に設置してあり、3点確保を確実に出来れば問題ありません。
Sさんは、昨日の赤岳登りの際のレクチャー通りに出来ています。

私は花の写真を撮りながら登っています。
別に油断している訳ではありません。
登る時は真剣です。写真撮る時も・・・。
この花は、「イワオウギ」(岩黄蓍:マメ科の多年草)です。

下りもちょっとドキドキです。
Sさんは左の崖が気になって仕方ありません。
壁にはくさりがあり、きちんと持っていれば通り抜けられます。
前の2組5人は、ご夫婦と息子さんともう少し年配のご夫婦です。

下りの途中に広場があり、そこの休憩の関係で先頭になりました。
Fくんは今日も快調に飛ばします。
花や景色の写真を撮っていると大きく離されてしまします。

今回の山行きで3種目の生き物(カモシカ、鹿)です。
「イワヒバリ」と思います。
全然、怖がらないで、しばらく横を歩いていました。

また1つピークを越えました。
一番に下って、降る向いて写真を撮る。
Fくんが早いので、実は大変なのです。

やっと横岳手前の岩場まで来ました。
ここも結構険しいですが、ここまで来ると普通に登れるようになってしまって、
追い掛けるのが本当に大変になってきました。
sさんがはしごの手前で振り向いて、手を振っています。

横岳(標高2,829m)の山頂です。
ご一緒した別グループの方に撮ってもらいました。
頭の上に赤岳の山頂が写っています。

ここでしばらく休憩しました。
山頂には10人ほどのグループが休憩中だったので、少しお話していました。
その方たちは我々とは逆方向に歩いていました。

ここで一旦中断です。
続きは、その3へ