2015年8月1日土曜日

百名山 槍ヶ岳 その1

今年の遠征の2回目です。

会社の夏休みを利用して、槍ヶ岳に登ります。
前夜に平湯に入り、自動車で仮眠を取りました。
午前4時過ぎに「あかんだな駐車場」に移動して、始発バスで上高地に入ります。
入山届けを提出して、水の確保、準備体操をして、5:30に出発です。

私自身として約25年ぶりに訪れた河童橋です。
あの当時はまだ自家用車で上高地に入る事ができたと思います。
まだ朝が早いので、ひっそりとしています。

今回の槍ヶ岳登山は、槍沢ルートを往復する予定です。
最初は平坦な道を快調に進みます。

徳沢園に午前7:00に到着です。
ここで小休止して、朝食にしました。
周りにいる人たちはほとんどが帰りの人たちです。

横尾山荘前に午前8:00に到着です。
この橋を渡ると、涸沢へ向います。
今回はこの橋は渡らずに、写真の右方向に行きます。
少し薄い雲が見えますが、この日は段々と天気は良くなっていきます。

今回は、昨年と同じSさんと登ります。
年間、数回のフル/ハーフマラソンに出場している女性なので、
スピード、体力では全然太刀打ちできません。
さて、どうなる事か?

横尾山荘を過ぎると、だんだん山登りらしくなってきます。
沢伝いに登っていますが、途中で大きな流れの合流があります。
支流側ですが、かなりの水量です。
ちゃんと橋がありますが、渡渉となるとかなり大変です。

この場所は、「一の俣」と言うようですね!
この後、「二の俣」もあります。

9:10に槍沢ロッジに到着です。
ここまでは予定していた時間設定よりも早く歩けています。
小休止して、バナナを食べて栄養補給します。
水分確保とトイレを済ませて、いよいよ槍ヶ岳に向います。

槍沢ロッジ前のヘリポートの広場からの写真です。
木々の間から、槍の穂先が微かに見えます。
この日の初の槍ヶ岳です。
次に槍ヶ岳が姿を見せるのは、2時間後です。
ここからが長い長い登りの始まりです。

岩だらけの急坂を登りつめると、「ババ平」に到着します。
ここからは日光を遮る木々はありません。

「大曲」と呼ばれる場所です。
この時期は、大きな2つの雪渓が残っています。
写真は1つ目の雪渓の手前から撮っています。
登山道は大きく左にカーブしていきます。
正面に見えるのは、「東鎌尾根」です。

1つ目の雪渓を越えた場所です。
ここからはまだ槍ヶ岳は見えません。

2つ目の雪渓の終点辺りです。
登りの雪渓で2回尻餅をつきました。
雪渓は苦手です。

ここからが本格的な登りです。
天気は良すぎて、暑すぎです。それに槍は見えないし・・・。
ひたすら我慢の登りが続きます。

天狗原への分岐に到着です。
まだここからも槍ヶ岳は見えてきません。
ちょっとテンションが下がってきました。

ここへ来て、Sさんが遅れ出します。
それまで直ぐ後ろを歩いていたのに、ちょっと様子が変です。
この登りの連続にバテててしまったようです。

グリーンバンドと呼ばれる広い場所が見えてきました。
30人以上の団体さんが見えます。
これまで谷の東側を歩いていましたが、もう少し行くと谷の中央に出るようです。

小さな雪渓を渡って、谷の中央方向に向います。

雪渓を過ぎると、唐突に槍ヶ岳の姿が見えてきます。
ここでテンションは最高潮になるのですが、これまでの疲れからか?
足が思うように動きません。

槍の全容が見えました。
もう直ぐそこにありますが、すれ違った人によると、”あと1時間30分くらいかな”でした。
Sさんは大きな岩にへたれ込んでいます。

槍ヶ岳は全然近づきません。
30人以上の団体さんのは近づいたのですが・・・。

イワヒバリが呑気に雪の上を歩いています。
我々は足が重く、息も荒く、おまけに水分が底を付いてきました。
槍沢ロッジでの給水が少な過ぎたようです。

急遽、途中の「殺生ヒュッテ」に立ち寄って、水を補給します。
時間も12:30になっていたので、ここで昼食のおにぎりを食べます。
槍ヶ岳がきれいに見えますが、まだまだ遠いです。

後ろを振り返ると、今夜の宿の「ヒュッテ大槍」がほぼ同じ標高に見えます。
直接、槍ヶ岳登頂をあきらめて、一旦宿に向います。
13:00過ぎにチェックインを済ませて、荷物を置いて、再出発です。
宿の前からも槍ヶ岳は良く見えます。

宿の前からの撮影です。
少し雲が出てきましたが、基本的に大きな崩れはありません。

東鎌尾根の北側の谷です。
遠くに燕岳が見えます。中央の高い山は大天井岳です。

槍ヶ岳の北側の稜線です。
この尾根からでないと見えないと思います。

槍ヶ岳に続く稜線を登っていきます。
槍がだんだん大きくなってきます。

この稜線の登りにもはしごが2箇所ほどあります。
穂先の練習にはちょうど良いです。

岩場の登りが続きます。
右手に見える赤い屋根は、昼食を食べた「殺生ヒュッテ」です。
その左手の山の頂上に見えるのが、宿の「ヒュッテ大槍」です。
ここまで約30分です。

「ヒュッテ大槍」から続く稜線の道が良くわかります。

約40分で槍ヶ岳山荘に到着しました。
この山荘の前からは槍ヶ岳の登山道が一望できます。

山荘の前のテラスのは大勢の登山者が休憩しています。
ここの座ってビールを飲む事を考えましたが、席がぜんぜん空きません。残念!

さて、ここからが今回の核心部です。
ちょうど登る人が少なくなる時間帯になったようです。
話を聞くと、朝から14時頃までは大変渋滞していたとの事です。
今はそんなに登山者が見えません。

前半はここまでです。
穂先への挑戦以降は後半で!


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