白馬大池山荘にチェックインして、少し休憩してから一人で白馬岳に向いました。
午後から天候は下り坂の気配です。
13時15分に山荘をスタートしました。
夕飯の17時までに帰る予定です。
雷鳥坂を登って、船越の頭へ向います。
この登りが一番辛かったかも?です。
雷鳥には会えませんでしたが・・・。
船越の頭から振り返ったところです。
白いガスがどんどん昇ってきます。
小雨も降ってきました。
この絵を見たことがあるでしょうか?
司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」のエンディングで使用された尾根道です。
見ているだけでもワクワクするのに、ここを登る事が出来ます。
稜線沿いのこんな登山道がとても好きです。
振り返ったところと思います。
白い石と緑で道がはっきりとわかります。
白い雲(ガス)も幻想的で素晴らしいです。
14時10分(55分)で小蓮華山(標高2766m)に到着です。
天候も悪くなってきたので、引き返す時間を15時30分と決めました。
たぶん晴れていたら左の雲の方向に白馬岳が見えていたと思います。
先が見えない中を黙々と歩きます。
雪渓の間を白い道が続きます。
右から左に強風が吹き、雨も混じっています。
汗を掻いているので、寒くはないです。
1つ先の山が時々見えますが、知っている白馬岳ではありません。
手前の山も何処を歩いたか覚えていません。
写真には写っていませんが、同じ方向に歩いてる登山者がたくさんいます。
誰も居なかったら、ここまでに引き返していたかもしれません。
突然、標識が現れました。14時30分です。
三国境(2751m)とあります。
白馬岳まで、1.05km 60分とあります。
引き返しの予定時間まであと1時間です。
廻りは真っ白で何も見えません。
岩だらけの道をひたすら登っていきます。
唐突に数人の人影と柱が見えました。
白馬(しろうま)岳の山頂(標高1932m)です。
頂上の標識前の記念写真の合間に、隣にいた人に頼んで写真を撮ってもらいました。
ここのいる人達は寒さ対策が万全です。
軽装は私だけでした。
お約束の三角点にタッチです。
14時57分です。ここまで1時間45分ですね!
とりあえず、夕食までには2時間あります。
ジッとしていると寒くなるので、山頂滞在時間5分弱で引き返します。
帰りはほとんど一人でした。
行きに抜き去った人たちからと話をしましたが、
私よりも遅くに登った人はいなかったようです。
道に迷う事はなく、天候も悪いなりに安定していたのが心強かったです。
白いガスが少し少なくなってきました。
かなり遠くまで見渡せるようになりました。
しかし、振り返っても、白馬岳はずーーっと雲の中です。
やっと小蓮華山山頂の鉄剣?が見えてきました。
15時40分です。
そうそう、この山は新潟県の最高峰の山になるそうです。
遠くに白馬大池が見えてきました。
中央辺りの白く光って見える場所です。
ここから見ると、山の上の池というのが良くわかります。
やっと白馬大池山荘が見えてきました。
16時30分に無事に到着です。
着替える時間は十分にあり、ゆっくり夕飯を頂く事ができました。
この時間になると、薄日が差してきています。
白馬大池山荘の夕食です。
カレーは知っていたのですが、カツカレーと思っていたので、
ハンバーグカレーには意表を衝かれました。
カレーとご飯はお替り自由です。
食後に外に出てみると、テント場で高校生が食事をしています。
白馬岳方面はあいかわらずの白い雲ですが、それ以外は青空が出てきました。
ちょうど夕日が沈んだ時刻です。
暑くも寒くもない快適な気温です。
夕食後、1時間以上も外でビールを飲みながら、話をしていました。
宿はほぼ満員状態でした。
我々は6人部屋に5人(我々3人+ご夫婦2人)でした。
そこそこ快適?に眠れました。
朝食です。
朝からたくさん頂きました。ご飯が美味しい!!
テント場のテンとの数がかなり少なくなっています。
今朝は快晴です。
この時にわかったのですが、ここからは白馬岳は見えないようです。残念!
でも、昨日登った道はよく見えます。
7時前に山荘を出発して、下山開始です。
右の緑の山から姿を見せているのが、白馬岳です。
その左に、杓子岳、白馬鑓ケ岳が見えます。
その左には、五竜岳、鹿島槍ケ岳などと思います。
3日前に登った槍ヶ岳は見つけられませんでした。
岩に上に「雷鳥」がいます。
岩の下には、雛と思われる小鳥が3羽ほど見えました。
その横に写っている黒い点は、トンボでしょうか?
雪渓を慎重に降ります。
家内は下りに慣れたのか?快調に歩いています。
それにしても、青い空です。
岩場もスイスイ(は言いすぎですが)下ります。
雪渓が遠くなります。
それともに、気温が段々と高くなってきます。
涼しい山頂が恋しいです。
天狗原に到着です。
この時間はあまり人がいませんでした。
登りもここで水を補給したのですが。「銀嶺水」という湧き水です。
岩の間から、雪解け水のような冷たい水が滾々と湧き出ています。
水筒の水を入れ替えます。
帰り道に撮影した花々です。
モミジカラマツ(紅葉唐松)です。
白い花がとても印象的です。
アカモノ(別名:イワハゼ=岩櫨)です。
小さな白い釣り鐘状の花びらです。
枝やガクの赤が良いですね!
アカモノの由来は、秋に真っ赤な実を付けるからだそうです。
アヤメですね!
紫の花は良いですね!
花の写真はもっとたくさんありますが、3点だけにしました。
怪我も無く、無事に下山でしました。
今回はちょっと計画に無理がありました。
本当は3人で白馬岳に登りたかったのですが、
1泊では無理と早々に諦めました。
結果的には正解でしたが・・・。
さて、来年はどの山に登りましょうか?