2014年6月9日月曜日

百名山 雨の大台ケ原 日出ヶ岳

梅雨の晴れ間を狙って、「大台ケ原」へ行ってきました。
登山口のある駐車場には前夜に到着しました。
雲1つ無い満天の星空でした。

早朝です。
前夜の星空が嘘のような天気です。
朝5時頃のどしゃ降りの雨で眼が覚めました。
昨夜到着した時は、5台くらいしか車は止まっていませんでした。
朝には全部で20台ほどの車があります。

駐車場の両脇にきれいなトイレがあります。
それにしても、視界200mほどの濃い霧(というか、雲)の中です。

ビジターセンターの入り口に温度計がありました。
この時間で3.5℃です。 寒い筈です!

登山口の入り口です。
見えませんが、シトシトと雨は降り続いています。
大台ケ原 東大台コースは、約9kmの周遊コースです。
登山口のある駐車場は、標高1590mです。
高低差は280mほどの緩やかなアップダウンが続きます。
ST(コースタイム)は、4時間となっています。


周回路を左回りで歩きます。
先ず、日出ヶ岳を目指します。

登山道と言うよりは、遊歩道です。
天気が良くて、晴れていたら、さぞかし気持ち良いでしょう。
道の真ん中に大きな水溜りです。
視界は早朝よりも悪くなっている?

登りも緩やかです。
石畳の歩きやすい道が続きます。

日出ヶ岳の直下の登りです。
急坂ですが、ステップの小さい階段のために無理なく進めます。

日出ヶ岳の山頂です。
休憩所と展望台があります。
先行の団体さん(10人ほど)が休憩していました。

山頂の一等三角点です。
この山は、日本百名山の1つです。
日出ヶ岳は標高1695mあり、三重県の最高峰になります。
駐車場からは100m程しか登っていませんが・・・。

お約束の三角点タッチ!
雨具を着ていますが、登りで暑かったので腕まくりしています。
この頃は少しだけ雨が上がっていました。

展望台からの眺望です。  真っ白!!
看板によると、伊勢湾から御嶽山や富士山が見えるそうです。  真っ白!残念。

早々に先に進みます。
根こそぎ倒れている木です。

ちょうどシロヤシオが満開を迎えていて、シロヤシオのトンネルの中を進みます。



正木峠から正木ヶ原に続く遊歩道を下ります。
立ち枯れしたトウヒの風景が見えてきます。

トウヒはマツ科の常緑針葉樹です。
昔は苔むす立派な森だったそうです。
昭和30年代の伊勢湾台風などの影響で樹木が倒れて、コケ類の減少が起こり、
森林の衰退と進んだようです。

霧の中に立ち枯れた木々が生えています。
地面一面をミヤコザサが覆っています。
人が踏み入ることで更に植生悪化を防ぐためでしょうか、
歩きやすい木材の遊歩道が続きます。

尾鷲辻に立つ東屋です。
前に一人先行者がいますが、休憩している人はいませんでした。
この付近でちょうど半分歩いたことになります。
この辺りから、雨足が強くなってきました。

牛石ヶ原です。
ササ原が広がって道も広くなります。
途中に広場もあり、晴れていれば休憩に持って来いの場所でしょう。
でも・・・。素通りしてしまいました。
カメラのレンズに水滴が付き、画像が歪んでいます。
撮影前に拭いているのですが、拭く布も濡れているので・・・。  残念!

大蛇嵓(ダイジャグラ  と読みます)の分岐です。
黄色い登山道を左から歩いてきました。
ここから先に進みます。

ちょうど分岐点です。
右から来ました。左(大蛇嵓)へ進みます。
正面方向はシャクナゲ群生と続く道です。
昔の調子悪くなったテレビの色みたい(若い人にはわからないか?)です。
両端が紫になっているし・・・。

大蛇嵓までは下りになります。
ここが入り口です。

大蛇嵓の先端まで来ました。
ここは約800mの断崖絶壁の上にあります。
大蛇の背に乗っているスリルが味わえるそうです。
また、眼前に大パノラマが広がるそうですが、高度感も絶景もありません。

先端から振り返ったところです。
晴れていると恐怖からここを下りられない人が多いそうです。
水の流れる石の表面はよく滑りました。
高度感が無いので、恐怖心はなかったですが・・・。

大蛇嵓からシオカラ谷へ急な下りが始まります。
この付近はシャクナゲの群生があります。
花の時期は、5月末から6月初旬とあったので、期待して行ったのですが、
既に盛りは過ぎていました。わずかに花を見ることが出来ました。

こちらはシロヤシオです。
雨のために写真になっていませんが、何か幻想的になっていませんか?
白い花びらが一面に散っています。

シオカラ谷まで下りてきました。
この場所が今回の登山道の最低点(標高1420m)となります。
雨のお蔭で水量が多くて迫力がありました。
吊り橋が見えています。

吊り橋を渡ります。

ここからは駐車場までひたすら登りです。
道はよく整備されていますが、石を敷き詰めているので、所々滑ります。

約2時間30分で駐車場に戻ってきました。
また、自動車が増えています。
歩いている中では20人ほどしか出会わなかったのですが、
他の人は何処に行ってしまったのでしょうか?

今回は雨で少し残念でしたが、雨の中を歩くのは嫌いでないので、楽しい山行でした。
今度は天気のよい日に再訪したいと思います。


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